平均樹齢35年。
畑の面積1ha。
ラベルにはリューディ名である" オー・エシェゾー "が記されています。
ジュヴレ・シャンベルタン村の一番南に位置する畑で、隣の畑はマゾワイエール・シャンベルタンという好立地。
新樽と1年樽、2年樽を併用して熟成させます。
適度な燻香を含む果実味に溢れるスタイルで蜂蜜や黒糖などの甘い芳香も特徴的。
パワフルでありながら、ブリチェックラシイ滑らかさでしなやかな果実味も含んでいます。
ジュヴレは男性的で元々ががっしりとしているのであまり新樽は使われない。
樽の焦がしもミディアムで過度な樽のニュアンスがなく、見事にアペラシオンの個性を表現しています。
CHRISTOPHE BRYCZEK / クリストフ・ブリチェック ポーランド生まれの彫刻家でもあったジョルジュ・ブリチェック氏は1938年に戦禍を逃れるように単身渡仏。
ブルゴーニュで生産者としての修行を始め、ドメーヌは1953年に創設されました。
ジョルジュ氏は、1983年に引退し、長男のエドゥアール氏に引き継がれ、2003年より彼の息子クリストフ氏が3代目としてドメーヌを引き継ぎました。
ブリチェック家はバチカンの洗礼を受けており、彼のワインカーヴの中は教会のような装飾が施されています。
ジョルジュ氏は敬虔なキリスト教徒で、ポーランド出身のカロル・ヨゼフ・ヴォイティワ枢機卿が教皇ヨハネ・パウロ世となられた折、ポーランド出身の教皇は初めてだったことから大変誇りに思ったそうです。
そこでヨハネ・パウロ世の生まれ年である1920年に植樹された畑を購入し、出来上がったワインを持参し教皇庁に出向き、この畑から出来上がるワインに教皇の名を冠する許可を頂いたのです。
こうしてブリチェック最高のキュヴェ「キュヴェ・デュ・パプ・ジャンポール世」は生まれたのです。
これは当然ながらバチカンの正式な許可も受けています。
ヨハネ・パウロ世(1920-2005)は死後聖人認定され、今も全教会の崇敬の対象となっています。
ブリチェックの栽培は厳格なリュット・レゾネで、基本的にはビオ・ロジックで有機肥料を使用します。
除草剤などの化学的な介入は行わず、微生物の活動を活発にする為に土を耕すなど基本の仕事をひたすら繰り返す事が大事だと言います。
ビオディナミではボルドー液を多用する傾向にあるのでそれとは違うアプローチを模索し続けています。
厳密で細やかな剪定と芽掻き作業によって収量を制限しています。
(ぶどう一株あたり収量は6〜8房)収穫は手作業で行い、果実を傷めないよう小箱を使用。
古樹のぶどうをふんだんに使い古典的な醸造法で造られるワインは清澄のみを行い、濾過はしません。
凝縮感のある味わいと芳醇で強烈な香りを持つワインは十数年の熟成が十分に可能です。
クリストフ氏の代になり、エレガントで優美なスタイルへと変わりつつあり、新たに多くのファンを世界中で増やしています。